つくばオープンガーデンについて

2002年の初開催以来、「つくばオープンガーデン」は今年で21回目の開催を迎えました。

庭主が花を育てて庭を造り、それをお客様を招いて観ていただく。お庭の愛好家はイエローブック(※)を片手にいくつものお庭を巡る。それをチャリティーの催しものとして社会貢献につなげるのが、イギリス発祥の”オープンガーデン”という取り組みです。

庭いじりが幼い頃から好きで、つくばの住民になってからもその延長で草花を育てていましたが、園芸大国イギリスならではの”オープンガーデン”という活動を知った際には、新鮮な驚きとやり甲斐を感じました。

子育て仲間3人で始めたオープンガーデンですが、今年は、11人の庭主さんが参加し、お庭を公開いたします。

オープンガーデンの一番の魅力は、普段は接する機会のない近隣地域の方々や遠方からのガーデニングファンの方々とお花や庭造りの花談義で楽しいひと時を過ごせるところ。さらに、チャリティーという取り組みを通して近隣地域や社会への貢献に参加できるところです。

普段なら1人で花を愛でて楽しむ秘密の花園に見知らぬ人々を招き入れるのはかなり勇気のいることで苦労もありますが、観に来て下さったお客様から感謝や励ましの言葉をいただき、毎年、大きな充実感を得ています。

来訪者は庭を楽しみ、オーナーはやりがいを感じながら、寄付によって人々の助けとなり、喜ばせる。庭が生み出すこの好循環を、つくばの地でも続けていきたいです。

今年も、小さな庭でチャリティーのポット苗をせっせと作りながら、皆様をお待ちしています。どうぞいらして下さい。

つくばオープンガーデン代表 田中

※イエローブック・・・オープンガーデンを初めて開催した英国慈善団体ナショナル・ガーデン・スキームが発行するハンドブック。その年の公開庭をまとめたもので、同団体のイメージカラーである黄色の装丁から”イエローブック”の愛称で親しまれており、それを片手に、今年はどこに出かけようか、と思いを巡らせるのが、英国の庭好きたちの春の楽しみとなっている。

(参照:GARDEN STORY「個人のお庭が見られるオープンガーデン・イギリスの賢い仕組み」

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